こんにちは、せいです。生物系研究者から会社員として働いています。アカデミアから会社員として働き始めて4年目。先日の転職で、次の会社では年収1000万円を超える見込みです。
そこで今回は、会社員として年収を上げていくために、私が大切にしている考え方・戦略について書いていきたいと思います。
元々私はアカデミアで研究員として働いていましたが、当時の年収は150万円ほどでした。実にそこから年収6倍以上を4年ほどで達成させる事ができました。
当時は、お金がないながらも工夫をして楽しく生活はしていたのですが、経済面で将来の不安がなかったわけではありません。
特に、博士課程は奨学金を借りて生活をしていたので、
「将来、ちゃんと奨学金を返済できるのか?」
という漠然とした不安がありました。
博士課程までいくと就職は不利
高学歴プアになる
という話もよく耳にしていたため、そういったお金に対する恐怖は常にありました。
このような経済的な不安って、博士進学した人は特に感じることなのではないでしょうか?
また、お金が全てではないにしろ、お金を得ることでお金がなくてできなかった経験を実現させてきたので、もっと自分の見たことのない世界が見たいと思っています。
そのため、私は会社員として
“どのようにして年収を上げていくのか?”
を考えるようになり、多くの人が目指す年収1000万円に手が届きました。
年収を上げる方法としては
- 昇進
- 副業
- 転職
がありますが、今回の記事では【転職】にフォーカスをしています。
なぜなら、副業や昇進は結果が見えるまで時間がかかるからです。
今すぐに、誰にでも、簡単に出来る年収を上げる方法は転職だと断言できます。
アカデミアな人達はもちろん、年収ってどうやって上げていくのかわからないという現役の会社員の人達にも役立つかなと思うので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
転職はキャリア形成のツール
転職をすることに対して、嫌悪感や躊躇をする人は少なからずいると思います。
しかし、今後は誰もが転職をしていく時代になっていきます。
転職をする人は忍耐力がない
という流れから徐々に、転職はキャリアを形成していく上で重要なツールだという時代の流れになってきました。
これまでは、例えば大企業に一度入ってしまえば一生安泰と言われていた終身雇用という制度が、もはや維持できなくなってきているためです。
世界的な企業であるトヨタでさえ、終身雇用の維持が難しいことを公言しており、今後は全ての企業で終身雇用を廃止していくでしょう。そのため、会社に依存しない生き方、自分はどこでも生きていけるという【個の力】が今まで以上に重要なファクターになります。
どこでも生きていける力とは、会社員にとってはどこの会社でも働ける力、つまり市場価値の高い人材です。この市場価値の高い人材になるためには、さまざまな企業からあなた自身の価値を判断される場所に身を置く必要があります。
それが転職市場です。
転職市場に身を置くこと=転職しなくてはいけないと感じる人は多いですが、決してそんなことはなく、転職せずにそのまま今の会社で数年間勤めるという選択もありです。
大事なことは、今の自分に市場価値があるのかをみることです。
転職市場にでてみることはリスクフリーです。
もっと多くの方々が転職市場にでてみて、自分の市場価値を見てみるということをしてほしいです。
その際に、ぜひ転職エージェントを活用してほしいです。
客観的な視点から、自分の市場価値を判断してくれるだけでなく、書類や面接のコツ、企業との交渉などを皆さんに代わって行ってくれます。
転職エージェントを使うのは無料ですし、彼ら自身も潜在的な転職者を囲い込んでおきたいと思っているので、みなさんが転職市場に身を置くことは、win-winの関係になります。
私自身も先日転職活動を終えましたが、常に転職サイトには登録をしており、自分の市場価値はどうか、キャリア形成はうまくいっているのかを意識しながら生活しています。
一度、自分の現状把握をしてみてはいかがでしょうか。
この章の最後に、かなりオススメしたい書籍を二つご紹介します。
2冊とも【転職】というワードがタイトルについてはいますが、転職をツールにどのようにやリア形成をしていくのか?という事が詳細に書かれています。
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ぜひ皆さんにも手に取って読んでもらいたいです。
年収を上げる基本的な考え方
私は会社員として働き始めて、大切にしている考え(想い)が二つあります。
一つ目は、経済的に豊かになること。
二つ目は、研究者として成し遂げたかった夢を会社員として叶えること。
私はこの二つの軸を持って、会社員として市場価値を高め、年収を上げていく戦略を考えてきました。
※ちなみに年収を上げるよりもまず、最低限の生活を送れるようになる(節約)方がより大事だと思っているので、そちらはまた次の機会に書きたいと思います。
これら二つのことを叶えるために、
業界×職種とスキル×経験
によって年収や市場価値を上げていくことを戦略として考えています。
業界×職種、スキル×経験とはどういうことなのか?これらのことについて、さらに深掘りしていきます。
業界×職種が重要な理由
業界選択が重要な理由
なぜ業界について考えることが重要なのでしょうか?
それは、実は年収を決める大きな要素がその会社がどの業界に属しているか?ということだからです。
上記の業界別の年収ランキングをみると、1,500万円から300万円台と業界一つ取るだけでも、年収が大きく変わる事がわかります。
例えば、平均年収469万円のコンビニエンスストアで働いている人は、どんなに頑張っても20代で年収1000万円を超えるのはほぼ不可能です。
一方で、平均年収1,500万円を超える外資系金融業界は、ごくごく平凡な社員であっても年収1000万円を超えることは容易であるとわかります。
通常、会社によって各職位における給与レンジが決まっているため(外資はインセンティブなど交渉次第の場合もある)、同じ会社の上司以上の年収になることは不可能です。もしあなたが、そういった業界にいるのにもかかわらず、高給取りになりたいと思うのであれば、平均年収が高い業界へキャリアチェンジする事が必須です。
職種が重要な理由
どの職種を選ぶのか?はどの業界の業種を選ぶのかと似ています。年収が高い職種はどういったものがあるのでしょうか?
職種別の年収ランキングを確認してみると、昨今のDXやIT化の流れでシステム系の職種の平均年収が高くなっています。つまり、営業やコンサルタント、経営企画など以前から年収が高い職種だけでなく、時代の流れにあった職種が年収が高くなる傾向です。
一方で、金融業界やコンサルティング業界といった平均年収が高い業界であっても、年収レンジの低い事務系の職種であれば、大幅な年収増は見込めないでしょう。つまり前述のように、年収を大幅に上げていくには業界×職種という考え方が必要です。
スキル×経験が重要な理由
年収を上げいていくためには、どの業界に属している会社に入るのかとどの職種で働くのかの掛け算が重要であることを書いてきました。
しかし、いくら収益性の高い業界や職種だったとしても、求人にあるような条件を満たさなければ、内定を獲得することはできません。
そこで、企業のニーズに合わせたスキルや経験が必要になります。
では、どのようなスキルや経験が必要なのでしょうか。
転職は需要と供給で成り立っており、よりニーズがあり、より人材が少ないスキルを経験している人が希少性が上がり、そして市場価値が上がっていきます。
どんなにニーズがあるスキルを身につけていても経験値が低ければ市場価値は高まらず、いくら経験を積んでいても企業ニーズに合わなければやはり市場価値は低いままです。
そのため、スキル×経験が重要になってきます。
どのようなスキルの経験を積んでいくのか?
スキルには、大きく分けてGeneralistとSpecialistの二つの道があります。
最近は、前述のように需要と供給の関係から、
「Generalistではなく、Specialistを目指そう」
という流れになってきていると思います。それも一理あると思います。
しかし、これまで研究をしてきた人たちはSpecialistとしての素質は十分ですが、それだけで会社員として活躍できるでしょうか?
私の考えは、
- Generalなスキルや経験を一定レベル積む
ことは必須だと思います。なぜなら、ビジネススキルが会社員の共通言語だからです。
まずは、会社員同士でコミュニケーションを取れるだけのGeneralな能力を土台にする必要があります。
一方で、完全なGeneralistになることは不要です。世の中には、あなたが不得意なことを得意な人がいます。全てのことを満遍なくできるようになることよりも、苦手なことを得意な人に投げた方が効率が良いです。
その上で、
- 自分の専門性に掛け合わせたら面白い事ができる
- 時代の流れにあっている
- すぐには廃れない
ようなスキルや経験を積み、そこでSpecialistになっていくのがいいと思っています。
Specialistといえども一つの領域に特化するのではなく、時代の変化に対応できるように、これからは複数軸を持つことが個の力で生きていくには必要であると考えています。
企業のニーズにあった複数軸を持つ人材はなかなかいません。なので希少価値が高いのです。企業はそういった人材が喉から手が出るほど欲しいと思っています。結果、市場価値が上がっていきます。
ちなみに、私はアカデミアで培ったライフサイエンスという軸を持ちつつ、データ解析とコンサル能力を新しい軸として作っていこうと思っています。それは、私が研究者として叶えたかった個別化医療や予防医療の社会実装を実現するためです。企業側から見ると、ライフサイエンスのバックグラウンドでデータ解析ができる人材はまだまだ少ないため、市場価値は高まります。
会社員のいいところは、一人の力ではできない大きな課題を解決するために、さまざまなバックグラウンドの人たちを巻き込んでいけることだと思っています。
まだまだ先は長いですが、個人としては市場価値を上げていく、そして会社や社会に貢献できる人材になっていきたいと思います。
とはいえ、1番大切な考えは…
年収を上げていく上で、「業界×職種」「スキル×経験」が重要な理由は理解できたのではないでしょうか?
とはいえ、会社員として市場価値を上げ、年収も上げていくために最も重要なことは、【会社に貢献すること】なんですよね。なぜなら、経験を積むこともスキルを上げることも会社への貢献無くしてあり得ないからです。
今の会社を辞めて転職をするにしても、転職活動ではいかに自分がその会社に貢献できるのかを伝える事がキーになってきます。会社に貢献できない人材を欲しいと思う企業はありませんよね。
- 会社で結果を出す
- その過程でスキルや経験が積み上がる
- 収益性の高い業界、年収の高い職種へ転職
- 次の会社で成果を出す
というようなループに入る事ができれば、どこの会社でも働くことのできる人材になる事ができると思います。
まずはしっかり、目の前の仕事で結果を出していきましょう。
おわり
今回は、転職というツールを利用して、どうやって市場価値の高いキャリアを積んでいくのかをご紹介しました。
今回のような考え方を通じて、私自身が年収を上げてくる事ができたので、間違っていない方法だと思っています。
お金が全てではありませんが、お金がないことでいろんな経験を諦めてきた私にとっては、年収を上げていくことは新しい世界を見るためのステップだと考えています。
少しでもみなさんのお役に立てていたら嬉しいです。
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