アカデミア→コンサルへ転職した私が教える、未経験職への転職を成功させる考え方

転職

こんにちは、せいです。生物系研究者から会社員として働いています。

今回の記事では、未経験で転職する方法について紹介していきます。

私は大学で研究員をしたのち、外資系IT企業のライフサイエンスコンサルタントとして働き始め、その後医療系ベンチャーでデータ解析と新規事業開発に従事してきました。現職では外資系IT企業でデータ系のコンサルをしています。

私はITもコンサルタントという仕事も分からないまま、初めての会社である外資系IT企業でコンサルとして転職し働き始めました。

また医療系ベンチャーでも、データ解析や事業開発の経験はほとんどない状態で転職し、働き始めました。

このような未経験職への転職経験をもとに、どうすれば未経験でも転職を成功させ、次のステップにつなげていったかを書いていこうと思います。

未経験=何もできない、ではない

【未経験】という言葉を聞くと知識や経験がなく、何もできない状態から入社後一から学び経験を積んでいくと思っていませんか?

そんな人を会社が欲しいと思うでしょうか?ましてや、新卒ではなく、ある程度即戦力としてみられる中途採用の人をわざわざ一から育てたいと思うでしょうか?

それなら、若くて会社の色に染めやすい新卒を育てるでしょう。

こう書くと、「なんだ、やっぱり未経験の職種への転職は無理なんだ」と思うかもしれません。

これまで、皆さんは何も経験せずに生きてきたのでしょうか?

私自身、初めての会社員への就職活動は、「何も出来ることがない」と感じていました。

しかし、例えば私の場合、博士号を取るだけの経験はしてきました。

生物系の専門性、文章力、スライド作成術、論理的に考えられる、基本的な統計、論文の読み書き…などなど。

会社員の経験値や知識はないけど、会社員で使える力は持っていることに気がつく事ができました。

皆さんも未経験だからといって何もできないわけではないはずです。まずは自分がこれまで経験してきたことを棚卸してみましょう。

例えば、生物系の知識のような高い専門性の能力なのか、論理的に考えられると言ったどのような職種でも役立つ能力なのか、そういった基準でまとめることが大切です。

前者は短期間では身につける事が難しい能力や知識であり、後者は会社員になってからも鍛えられる力です。

これらのバランスが大事だと思います。

専門性が高いことは大切ですが、身につけることは難しいです。一方で、どこでも役立つ力は、周りとの差別化が難しいです。

皆さんはどういった能力や経験があるのでしょうか?

ぜひ整理してみてください。

手持ちのカードをどう見せるのか?が大切

大学の研究員から外資系IT企業のライフサイエンスのコンサルタントへ就職した際は、ITもコンサルタントも何も知らない状態でした。

では、どのようにして未経験職の内定を勝ち取る事ができたのか紹介していこうと思います。

結論から言うと、手持ちのカードでどう戦うかということが大事です。

前述のように、まずは自分の経験値や能力、知識を棚卸していくことで、今自分が持っているカードがわかると思います。

そのカードをうまく組み合わせることで、未経験職種であっても求人に記載のある条件に合うカードにできないかを考えます。

例えば、私が応募したコンサルタント職は、ライフサイエンス業界なので私の生物の専門性というカードを使える事ができます。

また、これは短期間で手に入れられるカードではないので、他のカードよりも強くなる場合があります。

一方で、コンサルタントとしての経験はないけれど、コンサルタントとしてのコアスキルである論理的に考えることやプレゼン能力、ドキュメンテーションの能力といったアカデミア時代に身につけたカードを使う事ができると考えました。

ITについても経験はありませんでしたが、ITをより広義に捉え、統計処理をした事があることをカードとして使いました。

また、求人の条件は全てを満たす必要はなく、最低でもどの条件は満たす必要があるのかを考え、手持ちのカードの見せ方を考えてみてください。

こういった形で、自分の手持ちのカードが何なのかを考え、うまく使えば求人に書かれている条件にマッチできるのではないかというカードの見せ方を考えました。

内定はゴールではない

ここまで未経験職種にどのように転職していくのかという考え方について書いてきました。

そのためには、自分の手持ちのカードを知ることと、手持ちのカードをどう見せるのかが大事です。

一方で、内定を取ることがゴールではありません。

ゴールはもっと先にあります。

未経験職へ転職を成功させ、実際に働いている私の経験上、内定を取ることよりもその未経験の職で働き、価値を出すことは比べ物にならないほど苦しく厳しいものになります。

新卒やポテンシャル採用でなく、中途採用である場合、未経験でも即戦力としてみなされます。キャッチアップに求められるレベルも新卒やポテンシャル採用とは比べ物にならないくらい高いです。

時には、「こんなこともできないのか」という目で見られることもありますし、期待に応えられなければ、仕事を段々任せてもらえなくなるでしょう。

皆さんは、そんなプレッシャーの中で働く事ができますか?

未経験職種で働くことは、これまでの人生を大きく変化させるくらい大きな影響力があります。一方で、その代償が大きいのも間違いありません。

それだけの覚悟を持って、チャレンジしてみてください。

おわりに

今回は未経験職種で内定を取るための考え方について書きました。

ただし、内定を取る事がゴールではなく、大切なのは会社でいかに価値を出していけるのかという事に目を向ける必要があります。

そういう点では未経験での職種で働くことは、入社後かなり苦労することは事実です。特に、新卒やポテンシャル採用ではなく中途採用で入社した場合、即戦力としてみられているので、苦痛に思う事が多くなります。

そういったことを乗り切る覚悟がない場合、未経験職種への転職はオススメしません。

本当に自分に合っている選択なのか、今一度考えてみてはいかがでしょうか?

少しでも役に立つと嬉しいです。

それでは、また。

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