学校/会社に行くのが辛い。。鬱かなと思ったら取るべき4つの行動【早い対応が必須です】

ライフスタイル

国立大学の研究員→大手外資系IT企業のコンサルタントに転職し、AI創薬関連業務に従事しました。2019年12月から遺伝子解析会社の新規事業立ち上げに従事しています。

皆さんは、なんとなく気分が乗らない、会社に行きたくない、ベッドから出られない、毎日気分が沈んでるってことありませんか?

私は、博士後期課程に進学してすぐに、鬱症状(病院では正確な診断を受けなかったので”症状”と記載します)に悩まされ、その後寛解までに数年を要しました。時間を無題にしたいためにも、対応を早く行いましょう。そのような経験をもとに、鬱症状の改善方法を今回は紹介したいと思います。

  1. こんな症状が出たら、鬱症状を疑うべき
  2. 鬱症状かなと思ったら、取るべき行動
  3. 人生の目的を考えてはいけない

こんな症状が出たら、鬱症状を疑うべき

これから紹介する症状が出たら、鬱症状を疑いましょう。また、早期の対応が寛解までの時間を短くすることができます。決して、”大したことない”などと思わずに行動してください。具体的な対応は後述します。

  1. 夜眠れない
  2. 眠りが浅い
  3. 朝起きられない
  4. ベッドから出られない
  5. 会社や学校に行きたくない
  6. 不安なことで頭がいっぱいになり、仕事や勉強が手につかない
  7. ただ座っているだけで1日が終わる
  8. なんのために生きているんだろうと考え始める
  9. 毎日泣く
  10. 生きている意味がわからない、消えていなくなりたくなる

これらの症状は、実際に私の身に起こったことです。

私は、博士後期課程に進学のため、学部から3年間お世話になった研究室を離れて、日本でトップクラスの研究所にある世界でも有数の研究室に行きました。研究者として一流になりたかったので、優秀な人のそばで修行したい、いろんなことを身に付けたい、刺激を受けたい一心でした。また、心のどこかで、自分は研究者として向いていると思っていました。

ところが、毎日怒鳴られ、わからないことばかりで自信をなくしていきました。さらに、引越し先では空き巣にあい、帰省したら交通事故に遭い、そのうち体調不良(腹痛)になり、病院へ行きました。そこで再検査のため、複数の病院に通うことになり、命に関わる病気じゃないかと毎日可能性のある病名を調べるようになりました。

毎日怒鳴られ、病気を調べていくうちに、なんのために生きているのかわからなくなりました。その後、どこでも寝られたはずが、何時間も寝付けず、寝てもすぐに目が覚め、また寝られず…。朝は研究室に行くのが嫌になりました。どうにか研究室に行っても、机の前に座っているだけで1日が終わりました。

そんな生活を続けていたので、もちろんゼミの準備や研究の進捗も芳しくありませんでした。研究室内のゼミでは、最新論文どころか自分の研究内容すらまともに話すことができず、怒鳴られまくり、みんなの前で号泣しプライドはズタズタになりました。

こんな日常が1年くらい続きました。ちなみに、周囲からは

“怠けている”

“この一年無駄にしたよね”

と言われ、本当に生きる価値を見出せない時期でした。でも、頑張りたくても、本当に頑張れないんです。なので、もし今同じく苦しんでいる人がいたら、ぜひ私の経験を役に立てていただければと思っています。

鬱症状かなと思ったら、取るべき行動

前述した症状が現れた時、以下の行動をとりましょう。

  1. 心療内科へ行く
  2. カウンセリングを受ける
  3. 有酸素運動を行う
  4. 環境を変える

心療内科へ行く

心療内科へ行くというのは、なかなかハードルが高いかもしれません。しかし、現代社会において、働き方改革や社内のメンタルヘルス対応などが盛んに行われています。それだけ、精神的に追い込まれる人たちが世の中には多くいます。全く躊躇することはありません。

心療内科へ行くと、問診票に答えていきます。普通病院へ行く時に行うものより量が多かったと思います。嘘をつかずに正直に答えましょう。お医者さんと話す時スムーズになります。

症状に応じて、薬が処方されます。私は、抗うつ薬と睡眠導入剤を処方されました。それなりに効果はあったと思います。即効性はなく、効果があるなと感じるまで数週間から数ヶ月くらいはかかります。私の場合は、睡眠導入剤の効果が強すぎたのか、そういう薬なのか、眠れるけど日中は常にぼーっとしている感じでした。その後、睡眠導入剤の量は半分に減らしてもらいました。

ちなみに、精神科ではなく心療内科に行きましょう。

カウンセリングを受ける

職場や学校の人になかなか相談はしづらいと思います。鬱症状になったことのない人に話しても正直理解されるのは難しいです。そのため、普段全く関わりのない人、カウンセラーに悩みを吐き出す方法もあります。

心療内科に行くと、私の場合セットでカウンセリングを受けることができました。引っ越してきたばかりだったので、親しい友達もおらず、また研究所内にいた動機はギラギラしていた、とても相談できる人はいませんでした。

カウンセリングですが…正直、オススメしません。。

かなりカウンセラーとの相性に左右されます。

私の場合、

”なんで泣くの?”

”なんでそう思ってしまうの?”

とカウンセラーになん度も言われ、自分でもどうしてそう感じてしまうのかわからず、パニックになってしまい、辛すぎてその場で号泣してしまいました。

ただ、相性が合うカウンセラーに当たれば、親身に話を聞いてもらえたかもしれません。

有酸素運動を行う

え?有酸素運動?と思われるかもしれませんが、後で知ったのですが、メンタリストのDaigoさんもオススメしていました。階段の上り下り、ウォーキング、ジョギングなどありますが、私は登山をオススメします。

理由は、後述する環境を変えるということもセットになりますし、目的地に向かって歩くので達成感もあります。また、私の場合は、もう消えていなくなりたいと思っていましたが、大自然に触れて徐々に悩みがちっぽけに感じられてきました。

いい汗をかいたらお腹が空きます。体力を使えば、眠くなります。達成感や、充実感も得られます。登山は素晴らしい趣味だと思います。

実は、今でも年に一度、ストレス性咳嗽に悩まされています。とにかく咳が止まらず、ひどい時は嘔吐してしまいます。呼吸器内科でステロイド剤など喘息の薬や咳止めをもらいますが、全く効果はありません。しかし、登山を1,2回すると驚くほど効果があり、気づいたら咳が止まっています。そのため、非常にオススメします。

ただし、鬱症状がある時は、”死んでしまいたい””消えていなくなりたい”という希死念慮に悩まされている可能性があります。その場合、無謀な行動を取る可能性があります。

私の場合は、登山中にもうどうなってもいいやという気持ちでしたので、初心者がいかないような岩山やボルダリングのスキルが必要な場所に行ってしまったこともあります。運動神経がいい方なのと運が良くこれまで何も大きな事故に巻き込まれることはありませんでした。みなさんが登山をする場合は、知り合いの登山をされている人に同行してもらうか、人が多く初心者でも登れる山をお勧めします。ロープウェイやケーブルカーがある山だと尚いいです。

環境を変える

普段顔を合わせる職場の人や学校の人がいないような場所に行くなど、環境を変えるという方法もあります。そのことによって、人から受けるストレスの緩和につながります。

私の場合は、研究所に入ってから2年後、教授の異動についていく形で研究所から離れることができました。研究室のメンバーはほとんど変わりませんでしたが、私が好きな割と田舎な土地に引っ越すことができたのも、私にとっては良い方向に働きました。

正直、住む場所を変える、職場を変えるという規模の環境を変えるというのは難しいと思います。そのため、例えば、週末どこかへ出かけてみる+有酸素運動をするというような形で、有酸素運動とセットにできる場所に出かけることがお勧めです。

人生の目的を考えてはいけない

皆さんには、夢や目標はありますか?きっと、そういう人たちは、その夢や目標を叶えるために日々頑張っているのでしょう。素晴らしいことだと思います。

私にも夢がありました。研究者になって、生命の不思議を解き明かしたい。人はどのように生まれ、どこに向かっていくのだろう。オーダーメード医療を実現して多くの人の命を助けたい。有名になりたいなどなど。

しかし、博士後期課程に進学し、自分の能力の無さに愕然とし、今まで努力を続けてきたのに、それが無理だと心が折れました。夢や目標をなくした時、私の心に残っていたのは、

”今まで何のために生きてきたんだろう”

”これから何のために生きていけばいいんだろう”

”私は生きていく価値もない人間だ”

”消えていなくなりたい”

でも、今振り返ってみて、自分を追い込めばいい結果が生まれるわけじゃない。人生の目的なんてないんだなっと思いました。しいてあるとすれば、”いかに人生を楽しむか”だと思います。どうせ頑張るなら、どうせ結果がどうなるかわからないのなら、全力で楽しみながら頑張る方がいいじゃん!

おわりに

人生楽しんだもん勝ちじゃんと思えたのは、本当、1,2年前くらいのことです。鬱症状に見舞われ、一般的に人生の絶頂と言われる二十代を全て捧げた研究者という道を諦めて、絶望の中にいました。でもあの時一度死んだと思えば、残りの人生は第二の人生として自分の直感の赴くまま生きていきたいと強く思いました。

鬱症状は決して治りません。私は寛解していますが、またいつ同じ症状に悩まされるかわかりません。以前の私だったら、怠けてないで頑張らなきゃと思うかもしれませんが、この経験から頑張らないことの大切さを学びました。

今同じ苦しみを味わってる人は、どうか病院へ行ってください。対応が遅くなればなるほど、寛解には時間がかかります。私でさえ数年はかかりました。まだ経験がない人でも、今回紹介したような症状が現れ始めたら、今の生活を見直してみてください。

ぜひ、自分の人生を大切に、最高に楽しいものにしてください。

コメント

  1. とうふ より:

    私はせいさんと恐らく同じ大学院で学生をしています。私も同様の鬱症状が出てしまい、辞めるか悩んでいます。先輩の記事を読むことができて良かったです。ありがとうございます。

    • せい せい より:

      とうふさん、コメントありがとうございます。
      しんどいですね。。
      休むことが当時はできなかったのですが、思い切って自然の中を散歩するとか運動してよかったなと思います。
      今は、あの時のしんどさが私を支えているなと思います。
      少しでも役立てたらな嬉しいです。