こんにちは、せいです。生物系研究者から会社員として働いています。
今回の記事では、博士課程時代のお金事情ついて書いていこうと思います。
「D進したいけどお金の面が不安」
「学振が通らなくても生活できるの?」
「将来、奨学金を返しきれるのか不安」
そんな当時の私のような不安を抱えている人たちに読んでもらいたいと思っています。
1ヶ月の生活費
実際に、私の博士課程の当時の1か月の生活費を紹介します。
博士時代は、日本学生支援機構の第一種の奨学金(貸与型)で満額の月12.2万円を借りていました。
当時の生活費の概算を下記に示します。
- 賃貸…5万円
- 駐車場料金…5,000円
- 食費/雑費…2万円
- 光熱費…1.5万円
- 通信費…1.5万円
- 貯金…2万円前後
ざっくりとこんな感じです。
私は趣味で山登りをしていたのと、当時は愛知県の田舎と研究室の引っ越しでつくばに住んでいたので、車があったほうがかなり便利だったため車を所持していました。そのため、毎月の駐車場料金や保険料、ガソリン代などが不定期でかかっていました。
この車のおかげでストレスを発散でき博士課程を乗り切ることができたので、車を所持していたことは後悔していません。ただ、車に乗らない人やカーシェアですませば、出費はもっと減らすことができます。
車を持っていても貯金をすることができていましたし、奨学金の範囲内でも十分生活はできます。
では、実際にどういった節約をしていたのか、次に紹介していきます。
博士課程の節約術
実際に私がやってきた節約方法と、やっておけばもっと節約できたかもと思った方法を紹介します。
ちなみに、私はめちゃくちゃずぼらな人間なので家計簿は全くつけていませんでした。
それでも奨学金の範囲内で十分生きていけて、また我慢をしてストレスをためたということもありませんでした。
なので、以下に紹介する節約方法は、無理なく節約していきたい人にもオススメです。
コンビニは使わない
ついつい何かを買いたくなるのがコンビニ。また、家の周りや駅の近く、大学の構内など便利なところにあるので、ちょっとした買い物に使いたくなります。
ですが、例えば500mlのペットボトル1本の値段がスーパーに比べて倍以上します。ほかの商品も、コンビニで買った方が安いものはほぼありません。
コンビニは節約したい人には大敵です。
コンビニでも使えるポイントがあったりする場合は、コンビニを利用してもいいですが、極力買い物はスーパーやドラッグストアなど安く商品が手に入る場所で購入しましょう。
日用雑貨や食料品など、日常的に必要なものは積み重なるとかなりの出費になります。
少量の飲み物や食べ物を買わない
少量の商品は、同じ商品でも大量に入っているものより割高になります。
例えば、500mlのお茶を4本と2Lのお茶を1本だと、同じ2Lでも後者の方が100円以上の節約になります。同様に、お菓子でもファミリーパックの方がお得です。
また、お肉や魚も大量に買えばお得なことがあります。例えば、業務用スーパーで大量にお肉を購入して、小分けにして冷凍をする。そうすれば、100gあたりの値段も抑えられますし、何度も買い物に行く手間も省けます。
ちなみに、私は沸かした麦茶を日ごろから飲んでいました。50パック300円として、1パック1Lの麦茶が作れるとすると、1L当たり6円です。ガス代やポット代を含めてもたかが知れてますよね。
とはいえ、麦茶ばかり飲んでいたらストレスがたまるかもしれません。
「節約したいけど、お菓子も食べたいしジュースも飲みたい」
という人は、ぜひ量の多いものを購入してください。
極力自炊
節約をするうえで、食事は切っても切り離せません。
食費を下げるためには自炊が一番です。
とはいえ、私の場合でも一人分を作るのって結構大変なんですよね。時間もかかるので。
そこで私は、時間があるときに1週間分のおかずを作って冷凍保存していました。1週間くらいであれば、味もそこまで落ちません。
ちなみに、ご飯は炊きたてを冷凍しましょう。冷めてから冷凍するよりも、解凍後のおいしさが格段に違います。
どうしても自炊が苦手という人は、コンビニや飲食店ではなく、スーパーでお弁当や総菜を購入することをオススメします。前述したように、コンビニはお弁当も割高で、飲食店での食事は美味しいですがコンビニ以上にかなりの出費になります。
飲食店での食事は、何かのご褒美など頻度を下げることによってとても幸せを感じますし、「また頑張ろう」とモチベーションを上げることができます。
1週間に使うお金を決める
節約をしていくうえで結構大切なのは、1週間に使えるお金を決めることです。
使えるお金を決めてしまえば無駄な買い物が減りますし、何が必要なのかを真剣に考えるようになります。
私の場合は、1か月の食費+日用品は2万円で抑えると決めていたので、1週間で使えるお金は5,000円まで。
また、買い物は週末にまとめ買いをしていたので、1週間にいくら使ったのかがわかりやすく、家計簿はなくても大丈夫でした。
闇雲に節約をすればストレスがたまるので、まずは無理のない目標を決めるところから始めましょう。
楽天経済圏
【楽天経済圏】とは、日常生活の様々なシーンにおいて楽天グループが提供するサービスを利用することで、楽天ポイントを効率的に貯めて、そのポイントを利用して楽天サービスを受けるといったサイクルのことです。
楽天グループが提供するサービスを数多く利用することで、楽天ポイントが効率的に貯めることができ、そのポイントを利用することで、サービス利用時の料金を抑えることができます。
私自身は最近になって楽天経済圏に移行し始めました。
元々はAmazonやドコモといったほかの経済圏にいたのですが、ポイントのたまりやすさは楽天が一番かなと感じました。なぜなら、他の経済圏だとないサービスが楽天にあったりするからです。
これまで他の経済圏で利用していたサービスを楽天に集約することで、ポイントを効率的に貯めています。
もし楽天経済圏をご存じでない人は、ぜひ検討してみてください。
格安スマホ
スマホ代といった通信費は馬鹿になりません。
私は携帯電話を持ち始めてから一貫してdocomoを利用していたので、博士課程当時の通信費は月1万円を超えていました。もし、当時に戻れるのなら、絶対に格安スマホに乗り換えます。
なぜ当時docomoから格安スマホに乗り換えなかったかというと、趣味の登山では電波が悪いことが致命的になるからでした。
今は、docomo回線を利用できるahamoという格安スマホが登場したため、そちらに乗り換えました。今のところ、田舎でも山の中でも電波がいまいちといった不満はありません。ahamoに乗り換えて、月1万円近くスマホ代を抑えることができました。
電波の良し悪しをあまり気にしない、とにかく通信費を安く済ませたいという人は格安SIMをオススメします。特に、前述した楽天経済圏への移行を考えている人は楽天モバイルです。1GBまではタダなので、とにかく節約したい人には楽天モバイル一択かなと思います。
ぜひ自分のライフスタイルに合わせた格安スマホを探してみてください。
ライフラインの見直し
電気会社やガス会社の比較をしたことはありますか?
電気・ガスの自由化に伴い、ご自身のライフスタイルに合わせた電気会社やガス会社を選択できるようになりました。つまり、電気会社やガス会社の選択が節約につながっていきます。
私がオススメしたいのは、楽天でんきと楽天ガスです。前述したように、楽天経済圏のためです。しかし、現在の電気やガスの使用状況やライフスタイルによっては、今よりも料金が高くなってしまう可能性があるので、申し込みの前にしっかりと確認してみてください。
楽天ガスを申し込む場合は、あらかじめ楽天でんきに加入している必要がある点も注意です。
自分に合った電気会社やガス会社を探すには、比較サイトを利用することが便利です。
電気とガスのセットプランはお得になることが多いので、検討してみてください。
カーシェア
私はストレス発散のために山登りを趣味でやっていましたが、その足のためや、そもそも車の運転が好きだったため車を所持していました。
しかし、車は購入費以上に維持費がとてもかかってしまいます。そのため、毎日運転をする人以外は、節約する上でも車は所持するより必要な時に利用するようにしましょう。
私の趣味のように遠出をしない場合は、カーシェアで十分です。駐車場料金や保険代はかなりの出費になってしまうので、できるだけ維持費がかからない方法を選びましょう。
一方でもし遠出をする場合は、カーシェアでなくレンタルの方がお得です。
一回利用する料金は高く感じるのですが、維持費との兼ね合いで所持したほうがいいのかを考えてみるのはいいと思います。
レンタカーでオススメは、ニコニコレンタカーです。格安で利用できるので、出費を抑えたい人はぜひ検討してください。
節約をして良かったこと
節約すること=我慢をすることと感じる人は多いかもしれません。
なので、私が節約する上で大切にしていたことは、無理はしないということとストレスを発散することには多少お金を使ってもOKということでした。
奨学金という決して多くないお金で生きていましたが、山登りという趣味をかなり楽しみましたし、車を所持するためなら節約は全く苦ではなく、とても幸せに生きることができました。
また、節約することは自分の最低限の生活水準を知るうえでとても重要です。
なぜ、最低限の生活水準を知ることが大切なのでしょうか?
それは、人はいくらお金があっても将来へのお金に関する不安は消えませんが、どのくらいお金があれば生きていけるかを知ることができれば将来のお金の不安は消えるからです。
特に、奨学金の月12万円で生活していた時よりも年収が落ちることはまずありません。仮に生活保護受給者になっても単身の場合、月10~13万円受給することができます。そのため、奨学金で生きていけた人は、どんな状況に陥っても生活していけるのです。
そのことがわかれば、どんな挑戦でも怖がらずにしていけると私は思います。
なので、奨学金で生活していた経験は最低限の生活水準を知るうえで大切な経験になりました。
おわりに
今回は、博士課程時代の奨学金の範囲内で幸せに生活するための節約方法をご紹介しました。
節約をして生きることは、最低限の生活水準を知るうえでとても大切な経験です。また、生活水準を変えることなく生活をしていけば貯金は必ず増えていきます。
実際に私は現在、当時の年収の8倍ほどになりましたが、生活水準はほとんど変わりません。奨学金の返済も難しくないと確信しています。
こういった最低限の生活水準を知ることは、将来のお金の不安を消す為にも大切な経験になりました。
D進に対してお金に不安がある人だけでなく、将来のお金にも不安がある人の少しでも役に立てたらうれしいです。
それでは。
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